E-JUST−東北大学共同主催国際ワークショップの開催

2015年1月11日

2015年1月10、11日に標記のワークショップが開催されました。10日はボルグ・エル・アラブ市ホールにてエジプト政府科学技術大臣とボルグ・エル・アラブ市長も参列しDownflow Hanging Sponge(以下DHS)プラントの設置記念式典と浄水装置見学会が催されました。参加者数は100名の予想を超え約200名が参加しました。幸い天候にも恵まれ、盛大な式典と見学会になりました。

11日は場所をアレキサンドリア図書館に移して、国際シンポジウムが開催されました。開会式では、E-JUSTのEl-Gohary学長や鈴木第一副学長、文部科学省坂口科学技術・学術戦略官、JICAエジプト事務所の後藤次長などがスピーチしました。テクニカルセッションでは、科学技術振興機構の西垣プログラム・オフィサーがアフリカで実施している3つの案件概要を説明し、東北大学の原田教授がDHS方式の浄水装置について解説しました。その後、ウガンダ案件については長崎大学の金子教授が、ケニア案件に関しては大阪大学の堀井教授が解説しました。また、DHS案件に関わるE-JUSTのProf. Tawfikも補足説明を行ないました。最後に、アフリカにおける科学技術革新の手法についてパネルディスカッション形式で活発な議論が行われました。

今回のワークショップではエジプトの科学技術大臣が出席するなど、この浄水装置に対するエジプト政府の関心の高さが伺えます。2月には同大臣と原田教授やProf. Tawfikとの会合が設定され、今回のプラントの5倍の処理能力(1000トン/日)を持つ浄水設備の製造について話し合われたそうです。エジプトでの農業用水不足を解決する切り札になることを期待しています。(市村学類長アドバイザー)

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