ボルグ市内高校での科学実験教室

2015年4月7日

E-JUSTのエネルギー化学・環境学類長アドバイザーである市村先生が4月7日(火)9:30〜12:30の間、ボルグエルアラブ市にあるDr. Hassan Abbas Helmy Secondary Schoolを訪問し、高校1年生(男子10名、女子10名)を対象にして科学実験教室を開催しました。同校は、E-JUSTが共同研究を実施している製薬会社PHARCO社の会長で、E-JUSTの理事会メンバーでもあるヘルミー氏の寄付により設立された高校です。
テーマは水環境に関係したWater Treatment(水処理)を取り上げました。日本から持参したカロリン(粘土の1種)の少量を1.5リットルの水道水に溶かした模擬排水を準備して、それに凝集剤を加える前後で、50cm(あるいは30cm)の深さがある透過度計を使って、水の透明さを測定するという実験を行ないました。排水処理の原理などについてはパワーポイントの図を用いて説明しました。
さらに、エジプトにおける水環境の問題点を指摘し、日本での下水処理場などの整備(かかった必要経費も含めて)と水関連の有病率との関連性を示す歴史的事例も紹介しつつ、真水(飲み水)の大切さ、農業用水の重要性、さらに人の健康に及ぼす水質の影響に対する配慮が必要であることなどについて考えてもらう実験講座にしました。
将来、水関連の実験講座をE-JUSTメンバーで実施してもらうことを念頭に入れていることから、エネルギー資源工学(ERE)専攻のMahmoud Bady博士、JICAプロジェクトスタッフであるDianaさんとNehadさんにも一緒に参加してもらいました。お陰さまで実験教室は無事に成功裏に終えることができました。
生徒たちは今回の科学実験に真剣に取り組んでいました。実験後の記念撮影に、皆笑顔で写っていることから、今回の実験教室に満足した様子がうかがえます。
なお、今回の実験教室については、E-JUSTホームページでも紹介されていますので、そちらもご参照下さい。

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透過度計を使って実験する生徒たち

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実験後に笑顔の生徒たちと一緒に