PMU Directorの本邦出張

2015年6月6日

2015年4月にイソザキ・アオキ アンド アソシエイツ(IAA)とE-JUSTの間でキャンパス詳細設計契約が完了し、E-JUST は現在、大学内のキャンパス建設担当組織(PMU)の整備、および実務能力の強化にあたっています。この中で、PMUが日本の大学を視察し、日本式実験科学教育のシステムとそれをサポートする機材、施設の状況、設計の理念について理解を深めることは急務の課題と言えます。そこで、PMUダイレクターのProf. モハマディエン、E-JUST施設部責任者のEng. サダトを5月31日から6月6日の日程で、日本の支援大学に派遣し、施設の視察と、設計、建設・移設プロセスに関する調査、および施設運営の担当者との協議を行いました。
最近理工系キャンパスの移転を行った大学の実例として、京都大学桂キャンパス、九州大学伊都キャンパスを訪問、施設の視察をするとともに、設計の理念や、大学内の各専攻、組織からの要請をキャンパス詳細設計に取り込む調整の手法について担当者から詳細な説明を受け、意見交換を行いました。
さらに集約化された実験科学教育施設を持つ実例として早稲田大学技術部を訪問、化学分析、機械加工に関わる共通機器センター、学部基礎実験科学教育に関わるラボなどを視察し、運営の実態について聞き取り調査を行いました。PMUにとっては共通機器センター、基礎実験科学教育に関わる施設についての理解を深める非常に良い機会になったと考えられます。
九州大学、早稲田大学への視察にはIAAの設計担当者も同行し、担当者と意見交換をしながら、機材の活用のために最適な施設のあり方についての調査を合わせて行いました。これらの成果を今後のキャンパス詳細設計に反映させるべく、PMU、各専攻、IAAとの間の活発な議論が進められています。