カイゼン・QCサークルワークショップシリーズを開始

2017年7月5日

EJUST事務部門の組織能力強化とサービスの質の向上を目指し、7月4日〜5日の2日間、カイロのカイゼンセンターから講師を招き、QC(Quality Control)サークル手法によるカイゼン活動導入ワークショップシリーズ第1弾を開催しました。経理部、調達部、学部秘書の3部門を対象に、講義形式のセミナーと3つの参加型課題発見ワークショップを開催。のべ61人が参加しました。今後、月2回のペースでワークショップを継続し、業務改善の1サイクルを試行的に回していく計画です。
「カイゼン」とは、現場で実際に業務を担当するスタッフが主体となり、自ら知恵を出し、現場でできることから変えていくというのが大きな特徴で、一度カイゼンを行ったら終わりではなく、次々とテーマを設定して取り組んでいく持続性・継続性が重視されます。「QCサークル」とは、自己啓発・相互啓発を図りながら、カイゼン活動を推進していく現場の小グループのことで、1960年代から日本で発展してきました。
「継続的こそが力」であるカイゼン活動を定着させていくためには、外部リソース・専門家などの支援は必要最小限に絞りつつ、現地リソースを積極的に活用しながら、組織内に持続的なカイゼン推進体制を作り上げていく事が重要です。そのためプロジェクトでは、EJUSTとエジプト貿易産業省傘下のカイロ・カイゼンセンター間の業務委託契約を仲介し、EJUST人事部研修課のOJTも兼ねてワークショップシリーズを企画・運営していく体制づくりを支援しています。
もともとカイゼンセンターはJICAの技術協力支援により貿易産業省傘下の組織として2006年に開設された組織で、その意味では国内南南協力ともいえるでしょう。現地リソースの活用は、日本の成功事例を参考にしつつも、その国の状況や習慣に合わせて方法を修正していくことが可能であり、現地の言葉で指導することで参加者の理解も深まるという利点があります。
今回のワークショップの参加者からは、「業務上の課題について話し合うことは、問題解決に向けた第一ステップ」、「職場の仲間とのコミュニケーションの機会ができ、理解が進んだ」、「チームで作業ができて良かった」といった言葉が寄せられました。

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