ゼミ調査の実施

2018年6月25日

6月16日~24日

開校以来、E-JUSTは研究中心型の大学院として発展してきましたが、2017年秋に新たに学士課程を開講しました(工学部(Faculty of Engineering-FOE)と国際ビジネス・人文学部(Faculty of International Business and Humanities-FIBH)の2学部)。特にFIBHでは日本型のゼミ制度を導入することで、エジプトの国立大学で問題とされている大人数の講義授業のみとなることなく、学生が主体的に授業に参加し、相互に学び合いながら卒業研究に取り組める環境の構築を目指しています。

現在、在学しているFIBHの第1期生は2019年秋からゼミの履修を開始する予定です。このスケジュールに合わせて、ゼミ授業の制度設計を完了させることを目的に、2018年初頭よりFIBHの教員は日本側の支援大学の教員、及びJICA専門家の支援を得つつ、ゼミ授業制度の勉強会を重ねてきました。そして6月には3名のFIBHの若手教員が日本側支援大学を訪問し、実際にゼミのクラスを見学し、教員や学生と活発な協議を行い、ゼミ授業の実施形態やその特色について学びました。このゼミ調査では立命館アジア太平洋大学、早稲田大学、東京工業大学、筑波大学を訪問しましたが、これに加え東京大学・JMOOCと東海大学の教員からも情報収集を行いました。特に、東海大学ではエジプト出身のアルモーメン教授から日本とエジプトの大学のシステムや文化の違いを考慮した制度設計への助言を得ることが出来ました。今回の調査の学びはE-JUSTの教員研修を通じて学内で共有し、学生主体の学習環境の整備を進めるために役立てていく予定です。

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卒業研究ゼミ見学(立命館アジア太平洋大学)

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支援大学教員との協議(立命館アジア太平洋大学)

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支援大学教員との協議(早稲田大学)

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教員によるゼミ指導形態の説明(早稲田大学)

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支援大学教員とゼミ履修中の学生との協議(筑波大学)

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学生参加型授業のツール導入体験(東京工業大学)

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学際的研究セミナーについての協議(東京大学・JMOOC)