工学分野の最優秀博士論文賞受賞

2020年11月26日

2018年にE-JUST(エジプト日本科学技術大学)の博士課程を修了したアリ・リドワン氏の博士論文が、最優秀賞を受賞しました。工学分野におけるエジプト国内の研究者の優秀な論文を表彰するコンテストは2018年に始まり、今回が第2回目の開催。博士論文の部門では、2016年から2018年に執筆・認定された42本の論文が、研究のテーマや社会への貢献度等の観点から審査され、上位5本が選ばれました。同氏の他に2名のE-JUST修了生がそれぞれ3位と4位に選ばれる快挙となりました。

最優秀賞を受賞したアリ ラドワン氏は、2015年2月から2018年4月までE-JUSTのエネルギー資源工学専攻の博士課程に在籍し、マフムード教授の指導の下、研究活動を行いました。その間2017年5月から2018年2月までの9か月は東京工業大学へ短期留学して共同指導教員の東京工業大学大川原真一特任教授から直接研究指導を受ける機会を得、2本の学術論文の執筆も行いました。大川原先生は同氏について、研究者としての資質に恵まれ、温厚で控えめ、誠実な人柄が印象に残っているとお話しされ、受賞を祝福されていました。

アリ ラドワン氏はE-JUSTの博士課程終了後、2018年12月から2020年の7月まで研究者として北海道大学に在籍しました。現在はエジプトへ戻ってマンスーラ大学の再生エネルギーセンターのセンター長を務め、大川原先生とは継続して共同研究を実施しているとのこと。E-JUSTの卒業生、修了生による両国の大学間の連携の促進やネットワークの構築・強化が期待されます。

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授賞式会場のアイン・シャムス大学でアリ ラドワン氏、サメ副学長(左から2番目、3番目)とマフムード教授(右端)

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1位の賞状