早稲田大学 大稔教授遺産科学専攻での活動

2021年12月29日

2021年12月22日(水)から12月28日(火)までの7日間、E-JUST大学院遺産科学専攻(博物館マネジメント)への支援として、早稲田大学 大稔 哲也先生(文学学術院教授)がE-JUSTにご来訪されました。

今回の活動では、大エジプト博物館保存修復センターを訪問するほか、E-JUST大学院遺産科学専攻の社会人学生(ディプロマ課程:4名、修士課程:1名)に対して日本式のゼミを実施した下さいました。

大稔先生は、ご自身のカイロ大学での経験も織り交ぜながら、日本式のゼミ教育の有効性を、54か条にまとめて熱心にご説明下さり、既に博物館等を含む教育現場での経験の多い遺産科学専攻の社会人学生たちからは多くの質問やコメントがあり、双方向での対話によって、学生、教員ともに日本式のゼミ教育の理解を深める機会となりました。その後、参加した学生からの発表があり、大稔先生の主導によるゼミ形式の議論が行われました。

また、大稔先生は、今回の滞在期間中に、E-JUSTサイード・ハメーダ先生(教授、リベラルアーツカルチャーセンター)、菊地 敬夫先生(教授、リベラルアーツカルチャーセンター)と、現在E-JUSTが新たに構想中の遺産科学に関する研究者養成学位プログラムについて、集中的に意見交換を行いました。

さらに、大稔先生からは早稲田大学とE-JUSTとのさらなる連携について提案があり、E-JUST側からの期待も高まりました。

E-JUST遺産科学専攻は、エジプトでは新しい学際的領域であり、エジプトの地の利を活かした日本とエジプトの教育・研究協力が活発に行われる可能性が期待されています。本プロジェクトは、日本の支援大学の協力のもとに、E-JUSTがこのようなユニークな学問領域を拡充し、自立的かつ持続的に発展することを支援しています。

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日本式ゼミ教育について説明する大稔先生1

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日本式ゼミ教育について説明する大稔先生2

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大稔先生のE-JUST鈴木副学長表敬の様子:左からE-JUST菊地 敬夫先生、サイード・ハメーダ先生、イサム・ハムザ先生、早稲田大学 大稔 哲也先生、E-JUST 鈴木正昭副学長、E-JUSTプロジェクト渡邊元治チーフアドバイザー