ESMATEプロジェクト戦略仮説設定,合言葉は「最低20分間の生徒の能動的学習時間の確保」

2016年2月29日

前回お伝えしたように、これまでは系統性に配慮した学習内容配列およびと学習者レベルに寄り添ったユーザー・フレンドリーな教科書の作成を目指してきましたが、学校での試用分析を本格的に開始する前に、学習到達度改善に寄与する要因を分析し、以下のようにプロジェクト戦略仮説を以下3つ設定しました。

1.学習内容の系統性の保障、並びに学習者実態を考慮した学習教材を作成すること。
2.45分の授業時間内で少なくとも20分以上の能動的な(個別)学習時間と20分の家庭学習時間を練習帳で確保すること(学習時間の増加)
3.教師の主要な役割を「学習支援」と捉えなおすことにより、学習者の能動的な学習機会を保障する場を授業と再定義すること(授業のパラダイム転換)

エルサルバドルはじめ周辺諸国では、教え込み型の授業形態から(社会)構成主義に基づく児童・学生中心の授業形態への転換を通じて学習到達度改善を目指していますがなかなか実現にはいたっていません。
プロジェクトが作成する教材および全活動は上記3つの仮説を踏襲して行い、教え込み型の授業形態から児童・学生中心の授業形態への転換を通じて学習到達度改善を目指しています。

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ノートで能動的な活動を行う生徒

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教科書のまとめと自分の考えを比較する生徒