エチオピア連邦民主共和国は、農業セクターがGDPの約4割を占める農業立国で、全国8470万人の8割以上が農村人口です(2011年調査)。国土面積の2割弱を占める半乾燥地域では、人口増加に伴う薪炭材の過剰採取や農地開拓のための森林伐採、土壌や生態系への配慮を欠いた不適切な農業(モノカルチャー等)、過放牧などにより土壌浸食が急速に進行しています。 プロジェクトの対象地域であるオロミア州は、人口2950万人、面積35.3万平方キロメートルです。また半乾燥地域7.0万平方キロメートルは、州面積の20%、半乾燥地域全体の34%を占めています。同州から南部諸民族州にかけて広がるリフトバレー(大地溝帯)は…