第一年時対象グループに対するインパクト分析(技術介入)を実施しました。

2019年2月18日

2017年度から始まったEthio-SHEPプロジェクトの1年次対象農家であるアムハラ州およびオロミア州の合計8グループについて、ベースライン調査とエンドライン調査の結果とを比較分析しました。

初年度のプロジェクト実施インパクトは一定の収量増加や,農家の収益増として現れています。デモ圃場における栽培のインパクトはより大きいものが認められましたが、対象グループ間の格差や意欲の違いが大きく影響することが分かってきました。例えば、農家の所得状況がメイン道路に近いグループと遠いグループとの間で所得格差が大きいことなどです。

とりまとめ結果からは、全体としてEthio-SHEPによる農業技術普及指導の活動によるインパクトはあったと言えますが、その程度は各対象農家グループの取り組み意欲、特に、デモサイトの作目として選んだ作目の現状における栽培状況や園芸・畑作目の違い、耕地面積、他ドナーの介入等の経験により大きく異なる、という結果となりました。

また、農家レベルのインパクトを見るべく、1年次及びパイロットフェーズ時の対象農家に対して直接インタビューを実施しました。全般的に、ポジティブなインパクトが発現していること、また特にパイロットフェーズから支援している農家においては、生活レベルにも大きな変化がみられていることがわかりました。これらの調査結果を共有し、プロジェクト活動の改善点についてもC/Pと話し合う機会を持ちました。初年度の分析結果,プロジェクト介入に係る農家の認識、インパクトの発現状況等を踏まえ,よりインパクトが高くなるよう,継続して改善に努めているところです。

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農家へのインタビューの様子(オロミア州アルシ県)

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デモサイトでの技術指導(オロミア州アルシ県)

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農家へのインタビューの様子(アムハラ州アウイ県)

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デモサイトでの技術指導(アムハラ州ウエストゴッジャム県)