野口記念医学研究所、国家リファレンス研究所の検査技師に対する細菌培養・同定研修

2019年10月18日

2019年10月

野口記念医学研究所、国家リファレンス研究所の検査技師の検査能力の向上を図るために短期専門家を招き、2019年10月14日から18日まで国家リファレンス研究所において、細菌性感染症が疑われる患者検体からの原因病原体分離を目的とした細菌培養・同定研修を実施しました。この研修は2つの施設から選ばれた少人数の検査技師を対象に、実際の手技を行ってもらいながら、専門家が助言・指導を行う形で集中的に実施しました。培地作成、菌株を培地へ塗布・培養、分離同定のプロセス、迅速判定法(API)への培養株のセット、PCR用のゲル作成、培養株のDNA抽出、PCR用の遺伝子増幅、APIの結果判定などについて、参加者の能力を確認しながら進めていきました。

大型台風の影響により、短期専門家の到着が1日遅れたため、研修内容を急遽変更するなどのハプニングにも見舞われましたが、参加者は非常に熱心に研修に参加してくれました。参加した検査技師の能力の底上げにつながったこの研修を通じて、下痢症の病原体サーベイランス体制の確立に重要な検査の信頼性の向上につながることが期待されます。

【画像】

講義を受ける様子

【画像】

専門家のアドバイスの下、実技する様子