ガーナ国家リファレンス研究所のスタッフに対するウイルス学的検査研修

2021年7月15日

国家リファレンス研究所のスタッフへウイルス学的検査の技術移転を図るために、過去に日本で研修を受けた野口記念医学研究所の研究者が講師となり、2021年6月16日から18日までの3日間、国家リファレンス研究所にて、ウイルス学的検査研修を実施しました。野口記念医学研究所の研究者が行っている下痢症患者検体のウイルス学的検査を、将来的に国家リファレンス研究所のスタッフが行えるようにすることを目的としています。

この研修では、少人数のスタッフを対象に、実際の手技を行いながら、野口記念医学研究所の研究者が助言・指導を行う形で集中的に実施しました。研修では、ノロウイルスやロタウイルス遺伝子を検出するために、検体からのRNA抽出、cDNA合成とそれに引き続くReal time PCRやConventional PCRなどについて、参加者の到達度を確認しながら進めていきました。

参加者は非常に熱心に研修に参加してくれました。この研修で技術を身に着けた国家リファレンス研究所のスタッフ達が中心となって、今後の持続的な下痢症の病原体サーベイランス体制の確立につながることが期待されます。

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講義を受ける様子

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野口研の研究者の助言の下、実技する様子