インド国ミゾラム州では、人口の約5割が農村部に居住し、農村貧困率はインド平均の25.7%に比べて35.4%と高い。
同州の主な産業は農業であるが、農業生産性が低いために多くの農産物が他州から移入しており、特に主食であるコメの州内生産量は年間需要の1/3程度にとどまっている。
同州では、伝統的に営まれている移動焼畑農業が、人口増加に伴う休耕期間の短縮化によって農業生産性が低下していることから、農業生産性の向上に向けて定着農業への転換を推進している。
同州は、定着農業の促進にも貢献する灌漑事業詳細計画(DPR)を1980年代後半から策定しているが、開発された灌漑面積は全体の…