第72回WHO年次総会で、母子のための家庭用保健記録に関する公式サイドイベントを実施しました

2019年5月23日

インドネシア保健省は、ケニア、ラオス、フィリピン、アフガニスタン、日本などとの共催により、第72回WHO年次総会(WHA)で公式サイドイベントを実施しました。サイドイベントでは、テドロスWHO事務局長が、2018年9月にWHOが策定した母子のための家庭用保健記録に関する国際指針を正式に発表しました。インドネシア保健大臣はオープニングスピーチを行い、家庭用保健記録の積極的な運用の事例を各国(インドネシア総局長、ケニア総局長、フィリピン大臣、アフガニスタン局長、ラオス総局長)が発表しました。ミャンマー大臣、インド局長、UNICEF、World Vision、国際医学生連盟からも指定発言がありました。各国の異なる状況下で、母子健康手帳が運用されており、各国の政府が母子の健康のために効果的に運用するべく積極的に取り組んでいることが発表されました。数多くの企画案から選ばれた20の公式サイドイベントの一つとして開催され、約250名の参加者がありました。世界中のお母さんと子どもが、家庭用保健記録の恩恵を受けられるよう、参加した各国とWHOをはじめとしたパートナー機関は協力し促進していくというメッセージが、力強く発信されました。

サイドイベントの企画書は、インドネシア保健省とケニア保健省が中心となって作成しました。JICAは企画案へ助言を行いました。会場となったジュネーブでは、インドネシア外務省ジュネーブ代表部、WHOの関係課(母子保健課・リプロダクティブヘルス研究課・予防接種関係課)が協力して準備を行いました。インドネシアでは、5歳未満児課課長Diah氏を長谷川チーフアドバイザーが支援しました。開催当日は、日本からはJICA尾崎敬子国際協力専門員がパネリストとして登壇しました。

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インドネシア保健大臣はオープニングスピーチを行いました。

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WHO事務局長は母子のための家庭用保健記録に関する国際指針を正式に発表しました。

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各国パネリストの発表に世界各国からの総会参加者が耳を傾けました。

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企画書作成には、現(左から4人目)・前(左から一人目)地域保健総局長が取り組みました。