当該国における保健セクターの現状と課題
ヨルダンにおいては、疾病構造は先進国と類似しており、死亡原因の凡そ4分の3は非感染症疾患であり、プライマリーヘルスケアサービスの利用率も高い(予防接種率93%、産前検診7回以上の受診率77.8%、施設分娩率98.8%)。他方で、ヨルダンの合計特殊出生率は3.5(DHS2012)であり、中東の平均3.2(World Health Observatory 2013)よりもやや高く、かつここ10年間横ばいである。この理由として近代的避妊法の普及率の低さ及び家族計画ニーズの充足率の低さが挙げられる。避妊実行率を見ると、2002年の56%から2012年の6…