オープニングセレモニーが開催されました

2016年8月3日

本プロジェクトは、1997年から15年近くにわたるヨルダン南部におけるJICA技術協力プロジェクトの実績の上にデザインされています。南部のプロジェクトでは、村落保健センターのスタッフが地域住民を訪問して保健サービスと住民をつなぐというヨルダンではユニークな取り組みを展開しました。その結果、村落部の女性のエンパワーメントや合計特殊出生率(一人の女性が生涯で生む子どもの数)の低下に貢献したと高く評価されています。本プロジェクトはこの成功経験を踏まえ、シリア難民の流入が多い北部地域で、村落保健センター(VHC)と住民をつなぎ、村落地域のより多くのヨルダン人とシリア難民の双方が、質の高いプライマリヘルスケアとリプロダクティブヘルスサービスにアクセスできるようになることを目指しています。ヨルダン北部のVHCの状況と住民のニーズに合わせ、装いも新たに新しいプロジェクトが2016年4月にスタートしました。

プロジェクト開始にあたり、「オープニングセレモニー」が、2016年8月3日、アンマン市内で開催されました。本セレモニーの目的は、プロジェクトの概要や活動内容を紹介するとともに、関係機関から現状やアプローチに関する意見を集めることです。参加者は、保健省(8名)、県保健局(14名)、プロジェクトの協力機関である高等人口審議会(4名)、他ドナー・NGO(11名)、JICAヨルダン事務所(3名)、プロジェクトメンバー(6名)の、計46名でした。参加者からの主なコメントは、PDMの指標、プロジェクト終了後の持続性に関するアプローチ等に関するものでした。これらのコメントを受けプロジェクトの計画(ワークプラン)を見直します。

保健省内の関連部局、プロジェクトの対象となる県保健局、保健セクターで活動する他ドナー、特にシリア難民支援で活動実績のある団体等とプロジェクトの概要を共有し、協力関係を構築するよい機会となりました。

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保健省代表挨拶

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高等人口審議会次官挨拶

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質問する参加者

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全体風景