UNHCR支部会議でプロジェクト紹介を行いました

2016年8月31日

プロジェクトの対象地域では、他のドナーも活発にシリア難民支援を行っています。その調整役を担っているのが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)です。イルビッド県とマフラック県は特にシリア難民が多く流入しているため、UNHCRは各県に支部を置いており毎月1回県内で活動する支援団体を集めて調整会議を開催しています。

プロジェクトの開始にあたり、各支部より招かれプロジェクトの概要を紹介する機会を得ました。イルビッドでは、特にヘルスプロモーションに関する質問が多く出ました。当プロジェクトの重点対象村落保健センター(VHC)が決まった段階で、地域における他団体との実践的な連携の可能性について探りたいと思います。マフラックでは、医療機関が不足しているということで、アラブ首長国連邦の寄付により建設・運営されている「エミレーツ病院」が重要な地域医療の役割を担っていることが分かりました。特にバーディアと呼ばれる広大な砂漠地帯におけるVHC→プライマリヘルスセンター→病院、といったリファラルの流れを把握し強化する必要性を感じました。また、テント居住のシリア難民は移動性向が強いこと、衛生環境に問題があるといった情報も得ました。今後も、こういった現地で活動する団体と情報交換・意見交換を継続していくことが重要であると感じました。

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UNHCRのイルビッド支部会議

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UNHCRのマフラック支部会議