既婚女性を対象とした世帯調査が実施されました

2016年10月31日

2016年9月〜10月

保健省と国家統計局の協力を得て、インパクト評価の一環として地域におけるベースライン調査が実施されました。これは、各世帯におけるプロダクティブヘルス世代(15〜49歳)の既婚女性を対象とした調査で、イルビッド県の8村落で実施されました。プロジェクトが直接介入する重点対象村落保健センター(VHC)が管轄する村落を「介入群」、それ以外のVHC管轄村落を「対照群」として、統計的に必要なサンプルを集めました。プロジェクトの2年次終盤に、エンドライン調査を実施し、介入前と介入後の差を比較して、プロジェクトの効果を測る予定です。

今回のベースライン調査では、国家統計局の技術支援を受け、2名のスーパーバイザーと12名の調査員を動員して、約10日、フィールドでのデータ収集を行いました。日本人専門家も同行し、対象8村落の状況を垣間見ることができました。イルビッド県内でも、ヨルダン渓谷に位置する地域は相対的に貧しく、就労の場を求めて都会に出ていく若い世代が多いとのことです。そのため空き家や高齢世帯が多いのは想定外でした。また全調査を通じて、核家族化、平均子供数が3.5、女性の意思決定への参画など、これまでJICAが支援してきた南部ヨルダンとは大きく異なることが分かりました。さらにヨルダン全体の家族形態が先進国化していることも分かり、認識を新たにしました。10月末を目途に分析をまとめる予定です。

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研修風景

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フィールドバック中

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インタビュー風景

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移動中の調査員