2年次の活動が開始されました

2017年2月14日

プロジェクト2年次の現地活動が始まりました。1年次の活動はプロジェクトの立ち上げ、村落保健センター(Village Health Center)における実態調査、看護師・助産師へのリプロダクティブヘルスサービスに関する研修、村落保健センターのオペレーションマニュアルの改定作業が主な活動内容でした。2年次はこれら1年次の成果を活かして、村落保健センターが提供する主要なリプロダクティブヘルスサービスの、家族計画、産前健診などが実際に提供され、また質を向上させていくことを目指します。また、地域でのヘルスプロモーション活動を導入し、住民と村落保健センターが一丸となって、地域の健康課題に持続的に取り組んでいく仕組みをつくることも目標です。

2年次の活動開始時に、各県の母子保健スーパーバイザーを中心とする技術委員会会議が開催されました。プロジェクトマネージャーの保健省女性子供健康部長を議長として、2年次の活動計画の説明とこれまでの成果が共有されました。村落保健センターにおけるオペレーションマニュアルの改定は5月を目処にまとめられ、夏には新しいマニュアル冊子が完成する予定です。これと並行して、村落保健センターの施設の整備や新しい医療機材、物品の導入も5月中に行われる予定です。また医療施設へのアクセスが悪い遠隔地の村落部を対象としたモバイルクリニックの導入が計画されています。3月にはすべての重点対象村落保健センターをカウンターパートとプロジェクトチームが巡回し、スーパービジョンを実施し、資機材の整備状況、サービスの提供状況などのチェックを行い、問題点を改善する指導を行う予定です。また、村落保健センターの看護師・助産師に対して、さらに強化が必要な分野へのリフレッシュ研修を秋に実施する予定です。

2年次に本格的にスタートする地域でのヘルスプロモーション活動では、地域のリーダーと村落保健センターが協働して、持続的な地域保健活動を展開する枠組み作りを支援し、プロジェクト終了後の自立発展に寄与していきたいと考えています。

新しい日本人専門家やプロジェクトスタッフも加わり、新たな雰囲気で2年次が走り出しました。

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技術委員会会議

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方針を熱く語る女性子供健康部長