村落保健センター職員向けリフレッシャー研修が開催されました

2017年9月29日

村落保健センター職員向け家族計画、母子保健、ヘルスプロモーションに関するリフレッシャー研修を実施しました。ワークショップはマフラック(9/12-13)、イルビッド(9/17-18)、デルアラ(9/27-28)の各県で2日間ずつ実施されました。参加者は、初回の看護職員研修を受講した看護職員に加え、保健センターでサービスの担い手となっている、もしくは村落保健センターをサポートしている助産師です。ワークショップでは、1年次から作業を続け、ついに完成した村落保健センターリプロダクティブヘルスサービス運営マニュアルが紹介され、皆で保健センターの役割、各職員の役割を確認しました。また、家族計画フリップチャートについても改訂作業をおこない、ワークショップでは刷新された教材を用いて、その内容と使用方法について学びました。

初回看護職員研修から10ヶ月。各重点保健センターを直接訪問するスーパービジョンを通して、活動状況の確認やフォローアップは行っていましたが、皆が一堂に会して保健センターでのサービス提供について振り返るのは研修後初めての機会となりました。それぞれの状況や想いをシェアし、家族計画、母子保健に関しての復習や新たなスキルを得るよい機会となりました。

家族計画サービスは、全重点保健センターでサービスが開始されているものの、母子保健サービスに関しては、各センターによりサービス提供にばらつきがあること、個人の能力に大きく差があることがわかりました。 保健センターによっては、各県のサービス提供に関する認識の違い、必要物品が提供されていない、看護師だけでは自信がなく提供できないなどといった様々な理由から、母子保健サービスを提供できておらず、一つ一つの課題をフォローアップし、解決するという今後の課題が明確になりました。

また、今回のワークショップでは今まで以上にカウンターパートである保健省女性子供健康部の職員たちの協力が得られ、自ら今後のOJT(On the Job Training)の必要性を提言するなど、強いオーナーシップを見ることができました。今後も保健省、県のスーパーバイザーたちと協力し、まだ母子保健サービスが提供されていない村落保健センターでサービスが提供されるようにサポートを続けていきます。その結果、全ての重点村落保健センターで、家族計画を含む女性の健康に関するすべてのサービスが提供され、看護師たちが自信を持ってそれらのサービスを提供できるようになることを目指していきます。

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オペレーションマニュアル紹介(Irbid)

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産後ケアロールプレイ(Mafraq)

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フリップチャート教材の紹介(Dayr Allah)

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家族計画フリップチャート教材の使用演習(Irbid)

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ヘルスプロモーション活動見直しのディスカッション(Mafraq)

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集合写真(Irbid)