ヨルダン政府は「国家教育戦略計画(2018-2022)」において、国家人材育成戦略に沿った質の高い教育を子どもに提供し、難民を含むすべての子どもが平等に教育にアクセスする機会を確保することを目指している。しかし、シリアを含めた周辺諸国からの多くの難民の流入によって、ヨルダン政府は多大なる財政負担を強いられ、二部制の導入や教師の新規雇用など各種対応を行ったものの、未だアクセスは不十分な状況にある。また、従前から試験偏重教育であったところに、過密教室・授業時間減少の影響によって教育の質が低下し、学習外活動の機会なども不足していることから結果としていじめ・校内暴力・差別、ドロップアウトなどの課題も生…