ケニア国では、半乾燥地及び乾燥地が国土の約8割を占めており、森林面積は国土の約6.1%(FAO, 2010)に過ぎません。そうした中、国内総エネルギーの約70%を薪炭材に依存しており、とりわけ近年では人口増加に伴う薪炭材の需要増加、農耕地の拡大、過放牧等が森林資源の荒廃や土壌の劣化を加速させており、自然資源に依存する農村住民の生活に支障が出ています。また、ケニア国は気候変動の影響を最も受けやすい国の一つと考えられており、過去50年間に深刻な旱魃が13回記録されている上、今後100年間で平均気温が3度上昇するとの試算もあり、同国では旱魃等が更に起こりやすくなる可能性があります。
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