プロジェクトニュース第3号

2022年9月20日

ベースライン調査を実施しました!

Fu Jambo!(こんにちは)。SHEP Bizのコンポーネント2(アグリビジネスコンポーネント)から3回目のお便りです。今回はベースライン調査について紹介致します。

2022年6月末から7月末にかけて約1か月間でベースライン調査を実施しました。本ベースライン調査の目的は、プロジェクト活動の評価を行うために必要な情報として、例えばプロジェクト活動前の対象者の収入、集荷業者の集荷量、販売業者の付加価値化の取り組み等の情報を収集することでした。

本調査は、プロジェクトの支援対象地になっている5カウンティ(タラカニシキ、リフィ、ナクル、ブシア、ホマベイ)でそれぞれ1週間ずつ行いました。調査の流れとして、まずは約1か月前から質問票の作成を行い、カウンターパートと最終化のため、議論を進めてきました。質問の作成においては、必要な情報が可能な限り一言の質問で取れるよう工夫し、そこで決定した質問内容をKoBo Toolboxというアプリに入力し、調査とデータ集計のICT化・効率化を図りました。

KoBo Toolboxとは、タブレットやスマートフォンを用いたオンライン/オフラインで使用可能なデータの収集・集計アプリです。質問者がタブレット上で記入した調査対象者の回答がリアルタイムでクラウドに反映され、自動でデータの簡易的な分析ができます。また、質問票を紙で印刷でき、タブレットの充電切れや故障などのトラブル発生時も対応できるなどの利点があります。KoBo Toolboxの使用方法については、専門家がカウンターパートに講義・実演し、本調査でKoBo Toolboxの活用する上で必要な使用方法について習得いただきました。

そうして完成した質問票を基に、まずはタラカニシから調査を始め、バリューチェーン(VC)上の各アクターである農家や集荷業者、輸出業者等にアンケートを取り、情報収集をしています。各地域に点在する調査対象者にインタビュー行うのは大変ですが、時には調査対象者を直接訪問したり、時には対象者に一か所に集まってもらったりと工夫をしながら、調査を行いました。次のステップとして、カウンターパートと集積された情報を確認し、現在の状況を把握するとともに、目標の設定や支援策の検討を行っていく予定です。

以上、今回はベースライン調査のご報告でした。これからも定期的にプロジェクト活動を紹介していきます。今後はTOT研修から始まり、各地域と作物におけるバリューチェーン上の課題に沿った支援策を実施していきます。

【画像】

ベースライン調査の様子