ラオス政府は2020年までの後発開発途上国からの脱却を目標としており、その中で教育は貧困の根本的解決及び近代化、産業化による国家開発の基盤となる人材開発を担うセクターと位置付けられ、初等教育の普及とその質の向上を最優先課題としている。教育スポーツ省(MOES)は2015年までに「万人のための教育(EFA)」を達成すべく、「公平さとアクセス」、「質と妥当性」、「教育行政とマネジメント」を3本柱とした教育改善に積極的に取組んでいる。このうち、学校建設、新規教員採用に積極的に取り組んだ結果、初等純就学率が84%(2005年)から95%(2012年)に向上した。一方で教育の質の課題は依然として大きく、…