2.プロジェクト活動の解説(成果1)

2018年11月19日

MaWaSU2には大きく分けて4つの活動(成果)がありますが、今回は成果1について紹介したいと思います(詳しくは「プロジェクト概要」参照)。

成果1の正式な文面は以下のように記載されています。

(成果1)
水道行政の改善を通じて、水道セクターの透明性、アカウンタビリティ、ガバナンス(TAG)が強化される。

(指標)
1a.優先分野が特定され、その行政能力開発戦略が公共事業運輸省(MPWT)大臣によって承認される。
1b.水道セクター開発基金計画がMPWT大臣によって了承される。
1c.MaWaSUプロジェクトで支援された水道事業戦略(水道ビジョン)、水道事業ガイドライン、水道事業年報が活用される。

TAGは、T=Transparency、A=Accountability、G=Governanceの略で3つをまとめて呼びやすくしたものです。どうもふんわりしているので具体的内容に置き換えると次のようになります。

成果1:水道行政の能力強化

1a.水道セクターの課題整理と優先課題を中心とした取組み(国・県・水道公社の役割見直しや明確化、許認可制度、民間活用等の中から1つ中心課題に選定しその戦略を策定)
1b.資金調達制度の検討(水道事業に適した長期低利資金融資制度の計画策定)
1c.国及び県行政の基礎能力強化(MaWaSUプロジェクトで作成した水道ビジョン/水道事業ガイドライン/水道事業年報等の定着及び活用(未完のものはまず完成)を中心とした組織と職員の能力向上)

組織(個人)の能力向上と、制度的な改善双方が実現することではじめて水道行政の大きなレベルアップが望めます。しかしながら、水道行政は水道公社に比べて先行プロジェクトでの成長が少ないので大きなチャレンジとなります。