3.プロジェクト活動の解説(成果2)

2018年11月21日

MaWaSU2の4つの活動(成果)のうち、今回は成果2について紹介します。

成果2の正式な文面は以下のように記載されています。

(成果2)
施設施設整備事業における水道公社の計画・実施能力、公共事業運輸省(MPWT)、県公共事業運輸局(DPWT)の審査・モニタリング・評価能力が強化される。

(指標)
2a.施設整備事業の計画、審査、実施、モニタリング、評価のプロセスが改善される。
2b.施設整備事業におけるプロポーザル作成、審査、実施、モニタリング、精算に関するガイドラインが作成される。
2c.少なくとも2つのパイロット事業が完了し、評価を受ける。
2d.パイロット事業からの教訓が水道セクター開発基金計画及び関連手続きに反映される。

補足をすると次のようなイメージです。

成果2:施設整備(拡張事業)における実践を通じた国・県・水道公社の能力向上

MaWaSU1では2020年までの長期・中期・短期(年次)事業計画を立て実施に移し(一部2030年までの計画も策定済)、予算・決算作業も通じて能力強化を図ってきましたが、予算が大きな計画の多くは作ったままで終わってしまっていました。現実的にドナーが主導して大部分を担う施設整備に関しては、ラオス側が能力を向上させる機会の創出が特に困難です。そこで、JICA(MaWaSU2)がある程度の資金を拠出することであるべき形の施設整備事業をプロポーザルからモニタリングまで一連で実施し、国・県・水道公社のそれぞれの役割における能力を強化することとしています。

この活動のためのガイドライン作成など準備はDWSと3都県からメンバーを集め実施しますが、プロポーザルの対象はラオス国内のすべての県となります。ラオスでは施設整備を加速させようにも、そもそもこうしたプロポーザルの作り方がわからない水道公社(現行役割上は県行政)が多いため、この活動がそうした能力構築の一助になります。