46．Monthlyハイライト

2021年4月22日

2021年3月

ラオスで新型コロナウイルス感染が報告されて1年が経過しました。2020年4月の市中感染報告を最後に、国内では感染が抑制されておりプロジェクト活動に大きな影響はなく、目標達成に向けて個々の活動を進めています。

5年に一度のラオス人民革命党第11回全国代表者大会開催、2月の国民議会選挙を経て国民議会が開催され新しい内閣が発足しました。新しい首相が任命され、公共事業運輸省も副大臣が大臣に昇進しました。

3月の主なプロジェクト活動は以下のとおりです。

a．第17回STT（技術タスクチーム）＆第12回SC（分科会）開催：

3月10、11日の2日間にわたりルアンパバーン県水道公社において第17回STT＆第12回SCを開催しました（STTはOutput3の活動、SCはOutput4の活動）。前回1月の開催は新型コロナウイルス感染症の影響で約10か月ぶりの会議の再開。今回は新型コロナ後第2回目の開催です。STTは技術基準の最終確認、SCは各分野新たな検討テーマに従い意見交換がなされました。

b．Output1：県水道戦略策定活動：

2020年11月4～5日に、水道公衆衛生戦略のドラフトが全国関係者に示されたことから、県水道戦略の策定を進めています。パイロットとして独自に県戦略策定を進めているルアンパバーン県公共事業運輸局を選定し、毎月1回OJT・意見交換を実施しています。今回（3月12日）は、独自に策定していた県水道戦略を、示された水道公衆衛生戦略の章立てに構成し直した内容について確認・意見交換を行いました。

c．Output4：水質測定機器（HACH DR1900）到着

分科会（SC5水質）を中心に協議・準備されている水質管理フレームワークを実現するためにMaWaSU2は水質測定機器を供与します。MaWaSU2プロジェクト期間中にラオス水道水質基準23項目のうち、味（測定機器不要）を除く全22項目が検査可能になるよう水質測定機器供与の計画を立てています。全22項目のうち、14項目測定可能な多項目測定吸光光度計HACH DR1900が到着しました。2021年7月全国水質セミナー時の配布に先立ち、分科会メンバーがラオス語の各項目検査マニュアルを作成します。

d．Output1：DWS（公共事業運輸省・水道局）Workshop（5）開催

3月18日にOutput1のDWS Workshop（第5回）を実施しました。今回はOIDS（包括的制度改善戦略）策定活動で定めた7つの重要課題に対する改善戦略の具体的アクションプランについて議論しました。重要課題及び改善戦略のトピックが戦略として整理され、各戦略は上位ほど優先順位が高くなっています。

e．3月22日「世界水の日」にJICA FacebookとTwitterでMaWaSU2活動が紹介されました

3月22日「世界水の日」にJICA FacebookとTwitter、JICAラオス事務所 FacebookおよびVientiane Times紙にMaWaSU2活動が紹介されました。皆さん、すでに目にされていますでしょうか？

f．Output2：パイロットプロジェクト・ポンサリー県現地訪問

3月24、25日にパイロットプロジェクト実施中のポンサリー県を訪問しました。COVID-19の影響で工事開始が遅れたこともあり進捗は約55％。工事開始後、初めて専門家チームが現場を訪問しました。月2回のオンライン会議では宅地内での工事があり難しいと聞いていましたが、現場を訪問することで水道管敷設位置に住民が家屋を建築している状況を目の当たりにし理解が深まりました。安全第一で作業をしている様子も確認できました。

g．DWS（公共事業運輸省・水道局）との月例会議

前月2月も開催が叶わなかったDWS（公共事業運輸省・水道局）との月例会議。今月も多忙なDWSはDWS Workshop（第5回）を優先し月例会議の開催は至りませんでした。園田チーフアドバイザーからSTT（技術タスクチーム）＆SC（分科会）参加報告書から始める提案をしました。Khanthone副局長（MaWaSU2プロジェクトマネージャー）も賛成で早速取り組むことにしました。まずは、MaWaSU2で自分が担当になっている活動の整理と自分がしなければならないことを書面で整理することから始めてもらえればと思います。

【画像】 a-1　第17回STT（技術タスクチーム）＆第12回SC（分科会）集合写真