68.Monthlyハイライト

2023年1月16日

2022年12月

約3年ぶりに日本からの参加者が会場に列席して年次報告会を開催することができました。新型コロナウイルス感染症の影響が全くなくなったということではありませんが、対面で直接報告を聞いたり意見交換ができることで人と人とのつながりをより感じました。

12月の主なプロジェクト活動は以下のとおりです。

a.MaWaSU2年次報告会2022開催

12月13、14日にMaWaSU2年次報告会2022を開催しました。冒頭のとおり、日本からの参加者は約3年ぶり、ラオス参加者による対面も約2年ぶりの開催となりました。年次報告会ではOutput1から4の2022年の活動報告及びMaWaSU2終了(2023年12月)までの活動計画が共有されました。また、Japan Cooperation Sessionとして日本によるラオス水道分野への支援を紹介するとともに、毎年作成しているMaWaSU2 NotebookにJICAによる技術協力(MaWaSU2、課題別研修)、有償資金協力(チナイモ拡張事業)、無償資金協力(ルアンパバーン市拡張、JDS事業)、市民参加(JOCV、草の根技術協力(さいたま市))、民間連携((株)トーケミ)、日本大使館による草の根・人間の安全保障無償資金協力を掲載し全国のMaWaSU2カウンターパート(400名以上)へ配布しました。

12月15日にはMaWaSU2の後継案件として申請されているMaWaSU3の活動内容についてラオス水道協会(LWWA)及び公共事業運輸省・水道局(DWS/MPWT)と協議をしました。両組織ともにMaWaSUプロジェクトが継続されることに歓迎と期待が示されました。

12月16日にはJICA・水道事業体(さいたま市、川崎市、横浜市、埼玉県)関係者がボリカムサイ県を訪問しOutput2のパイロットプロジェクト第1バッチで支援した小規模水道施設(処理能力240m3/d)の見学、給水区域内の水道利用者へのヒアリングを行いました。また、JICA民間連携事業により近隣にある(株)トーケミがが設置したスモール・タウン水道事業向け高濁度原水対応型浄水装置も見学しました。

b.さいたま市による草の根技術協力事業終了時評価

MaWaSU2年次報告会2022に並行して、さいたま市水道局による「水道公社における上水道管路維持管理能力向上支援事業」(草の根技術協力)の終了時報告、評価が実施されました。MaWaSU2プロジェクトは同事業の成果(各種施工管理マニュアル)を全国へガイドラインとして展開する連携を行ってきました。12月14日MaWaSU2年次報告会2022の最終枠で草の根事業の活動・MaWaSU2との連携報告があり、12月15日は首都ビエンチャン水道公社(NPNL)、DWS/MPWTを訪問し活動終了報告とフェーズ2に向けた意見交換を行いました。12月16日には現場訪問としてNPNLの資材倉庫、給水管設置工事現場を訪問し、整理された資材倉庫、管理された施工手順など成果の確認を行いました。

c.Output2:パイロットプロジェクト第2バッチ実施契約書調印式・納品前検品

12月12日にパイロットプロジェクト第2バッチの実施契約書調印式が行われました。署名者はDWS局長、パイロットプロジェクト第2バッチ実施県であるポンサリー県、サイニャブリー県、シェンクアン県の公共事業運輸局(DPWT)および水道公社代表です。立ち会いとしてパイロットプロジェクト事務局となるPPEC(Pilot Project Evaluation Committee)、PPTT(Pilot Project Task Team)メンバーおよびMaWaSU2専門家チームが参列しました。

また、12月23日にはポンサリー県、シェンクアン県へ納品される管材および付属品の事前検品をTOYO Pipe工場で実施しました。ラオスでは管材としてHDPE、uPVC、PVCは自国生産が可能ですが、GSP管や継ぎ手、仕切弁、空気弁、フランジ、サドル分水栓、ボルト、消火栓などの付属品は輸入になります。同じ製品を指していても発注側(水道公社)と受注側(納品業者)でラオス語の呼び方が異なったり、英語でも異なった名称になっているなど課題を再認識する機会となりました。

【画像】a-1 MaWaSU2年次報告会2022集合写真

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a-2 MaWaSU2年次報告会2022共同議長としてJICA井上課長(右)が登壇

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a-3 Japan Cooperation SessionでJDSの経験を発表したDWS職員(左から2番目)とJDS事業を紹介したJICE職員

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a-4 MaWaSU2年次報告会2022の2日目(12月14日)には多くの参加者がMaWaSU2ポロシャツを着用して参加

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a-5 次期案件(MaWaSU3)についてラオス水道協会と協議するJICA調査団

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a-6 パイロットプロジェクト(ボリカムサイ県)対象地の住民にヒアリングするJICA調査団(右)

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a-7 JICA民間連携で設置された高濁度原水対応型浄水装置の説明を受けるJICA調査団

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b-1 さいたま市草の根事業終了時評価の様子(首都ビエンチャン水道公社資材倉庫視察)

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b-2 さいたま市草の根事業終了時評価の様子(首都ビエンチャン水道公社施工現場視察)

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c-1 パイロットプロジェクト第2バッチ実施契約書調印式の様子

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c-2 納品前検査を行うMaWaSU2専門家チーム

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c-3 納品前検査を行うMaWaSU2専門家チーム