地方8県病院での看護師インターン研修が開始されました

2022年10月25日

ラオス持続可能な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクト(PJ)では、医療従事者(特に看護師と助産師)の免許登録制度を確立すべく、その一つとして、看護師インターン研修の創設を支援しています。

2021年12月より首都に位置する中央病院でラオス初となる看護師インターン研修を開始し、このたび、地方8県病院(注)でも研修プログラムを開始しました。第1回および第2回国家試験に合格した看護師約110名がプログラムに参加しています。

研修開始に至るまでには、すでに実践している中央病院と協働し、教材開発に取り組んだり、県レベルの責任者を中央病院に招いてのスタディツアーを実施したり、指導者研修を行ったりしました。

また、ラオスには中央病院が県病院の能力強化を支援するという既存の仕組みがあります。それを活かして、担当の中央病院の指導者が各県を訪問して研修受け入れ準備支援を行い、継続して連絡を取り合っています。より質の高い研修を研修生に提供するためにと指導者間で互いに学び合う姿は、とても印象的でした。

9月末の合同セミナーでは、保健省関連部局・保健人材カウンシル看護助産委員会より、保健政策・保険制度、看護関連法規等について、講義が行われました。

現在は、各県病院でカリキュラムに沿って、採血や創傷処置、清潔ケア等の基礎看護技術演習、看護過程や感染管理、患者安全等の講義が進められています。各病院からは連日、講義や演習の様子の写真がPJに届けられ、頼もしく見守っています。

学校で学んだ理論と臨床現場における実践をつなげるのが、本研修の目的であり、患者様の個々のケースに対応できる看護師の育成の第一歩となります。引き続き、研修生がより多くの学びを得られるよう、研修実施病院とともに邁進してまいります。

(注)ウドムサイ県、ルアンパバーン県、シエンクワン県、ビエンチャン県、カムアン県、サバナケット県、サラワン県、チャンパサック県の8県病院

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集合写真(合同セミナー)

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セミナー中の各県病院の様子1(シエンクワン県病院)

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各県の研修生たち(カムアン県)

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各県の研修生たち(サラワン県)

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各県の研修生たち(チャンパサック県)

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各県病院での研修の様子1(ウドムサイ県病院、病院オリエンテーション)

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各県病院での研修の様子2(サバナケット病院、看護技術演習:心肺蘇生法)

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各県病院での研修の様子3(ルアンパバーン県病院、講義)