北海道大学での研修

2016年7月5日

プロジェクトではこれまでに生命科学大学獣医学部の教員ら26人が日本で研修を受けています。初年度は日本の獣医学のカリキュラムを知ってもらうことや教育環境を見学してもらう目的で、比較的年配の教員を対象に1週間の研修を行いました。2年目からは若手の教員が2か月間、日本における実際の教育現場や研究にかかわりながら専門性を深めています。今回、北海道大学で研修を受けていた4人の教員が無事研修を終了しモンゴルに戻ってきましたので、そのうちの一人微生物学のDr.Uyangaa Temuujinさんに日本での様子をうかがいました。

「北海道大学が実際に実施している細菌学とウィルス学の学生実習に参加し、何が必要でどのように教えたらよいのかを理解しました。また、プロジェクト活動の一環として実施している教育研究グループのテーマである、豚コレラと鼻疽(びそ)の研究方法についても学びました。さらに教授、講師、大学院生といったそれぞれが何をすべきかといった組織的な活動を知ったことも参考になりました。」と研修の様子を語ってくれました。その他、「教員と学生が一緒に英語で研究成果を発表しあうジャーナルクラブの活動はモンゴルの獣医学を世界的な水準にするためにも是非取り入れたい活動です。」、「施設の制約などもありますが、微生物を扱う者として実験室に入る前に靴を履き替える、白衣の着用を徹底する、手洗いを励行する、といった基本的な安全管理にもしっかり取り組みたい。」とも話していました。

北海道大学でお世話になった先生方や学生のみなさんに大変感謝するとともに、札幌の大通公園に咲くきれいな花も印象深かったそうです。

【画像】

微生物学の研修に取り組む3人のモンゴル人研修員(一番手前がDr.Uyangaa)