モンゴルは1997年に人口移動が自由化されており、1999年と2003年に起きた深刻な雪害を契機として、放牧を営むことが困難となった遊牧民が都心部に急速に流入している。特に首都であるウランバートル市(以下、「UB市」)では、1998年に65万人であった人口が2012年には130万人を突破し、急速な人口増加と都市化が進展している。 人口増加の原因は地方からの流入によるところが大きく、遊牧民が移動式住居(ゲル)を無秩序に建てるためスプロールが進展しており、同市の人口の6割は都市基盤施設が整備されていないゲル地区に居住していると推定されている。 以上の状況に鑑み、計画的な都市開発を図るためにもU…