モンゴルと日本の救急医療に関する合同カンファレンス開催

2015年10月29日

JICAプロジェクトとモンゴル救急医療学会が中心となり、モンゴル日本救急医療合同カンファレンスを10月29日に保健開発センターにて開催しました。
モンゴル側からは保健スポーツ省救急医療部門、モンゴル救急医療学会、第3次レベル医療施設とモンゴル医科大学病院の救急担当医、約25名が参加しました。日本側からは小原チーフアドバイザーによるプロジェクト紹介、さらに短期専門家として派遣された救急医学外傷学専門の木村昭夫医師による日本の救急医療の発展と国立国際医療研究センター病院救命救急センターの現状についての講演が行われました。モンゴル側からは現在のモンゴルにおける救急医療体制とその課題についての発表が行われ、その後、両国の救急医療状況について活発な意見交換が行われました。意見交換会では本プロジェクトが計画している救急医療分野の活動についての期待や提言も多く聞かれました。

プロジェクトでは救急医学と外傷学を優先分野としており、具体的には卒後研修専門課程で実施されているプログラムの改定、さらに継続研修として救急外傷に関する高度救命診療コースAdvanced Assessment and Life Support(AALS)courseとその講師養成についての短期間研修コースをパッケージ化しウランバートルのみならずモデルサイトを中心に地方でもその実施をすすめていく計画です。

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木村昭夫医師による講演の様子

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意見交換会の様子