救急医療の研修会(Advanced Assessment and Life Support)

2016年10月27日

9月27日から3日間、救急医療分野の実践的な研修を実施しました。
本プロジェクトでは救急医療を重点科目のひとつとしており、パッケージ化した短期間の継続研修コースを開発し、それを実施することが活動に含まれています。
今までモンゴルで行われていた医療従事者向け研修は、そのほとんどが講義中心であり、実習を取り入れた質の高い研修が強く望まれてきました。そこで今回の研修では救急外傷初期診療で必要とされる手技を体験できる高機能マネキン、迅速簡易超音波検査用シミュレータもとりいれた実践的な研修としました。

今回の研修は、救急医療の木村昭夫専門家(国立国際医療研究センター)、藤田智専門家(旭川医科大学)によりその内容が計画され、JICAプロジェクトと保健開発センターでともに準備を進めてきました。
この研修パッケージは期間1日間のみの集中した研修として企画されています。そこで今回の3日間の研修期間では、最初の2日間をモンゴル救急医療の中核となる医師8名に対しインストラクター養成研修を受講してもらい、最後の1日は日本人専門家の監督のもと養成されたインストラクターが研修を実践し他の医師に指導するというものでした。

現時点でこの研修名をAALS(Advanced Assessment and Life Support)としていますが、今後モンゴル側関係者とさらに親しみのあるモンゴルにあった研修名に変更することも検討しています。

保健省は今回の研修に非常に大きな関心を示し多くの職員が視察に来ました。またこの間マスコミ3社が取材にくるほどで大変注目も浴びました。
今後、更に改善を加えながら、継続性のある研修にしていきたいと考えています。

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マネキンを用いた救急研修の様子(1)

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マネキンを用いた救急研修の様子(2)

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地元メディアの取材を受ける日本人専門家