モデル県の医療施設に対し、研修に必要な資機材の供与を行いました

2017年9月11日

2017年9月6〜9日、本プロジェクトのモデル県であるオルホン県、ボルガン県の保健局及び医療施設に対し、研修に必要となる資機材を提供いたしました。これは、本プロジェクトの活動の一つである、地方(モデル県)における卒後研修体制整備の一環として行われたもので、モデル県のカウンターパートから要請されたものです。

供与された資機材には、研修に必要となるパソコン、プロジェクター、スクリーン、また心肺蘇生の研修に必要なマネキン(乳児・小児・成人モデル)、アンビューバッグ(乳児・成人)、またAEDトレーナーが含まれます。

オルホン県では保健局及び診断治療センター(RDTC)に資機材を供与しました。同時期に保健局長は病気療養中、RDTCの院長は本プロジェクトの本邦研修のために不在でしたので、それぞれBayasgalan保健局長代理、Enhmaa副院長(院長代理)と面談し、資機材を手渡しました(図1)。Bayasgalan保健局長代理は、「これまでもプロジェクトと連携して研修を実施してきたが、今後はさらに自分たちでも研修を計画し、実施していくようにしたい」と、今後に向けた意気込みを話されました。

またボルガン県では、保健局、2つのインターソム病院、また1つの救急医療センターに対して資機材を供与し、Narantuya保健局長に代表して資機材を手渡しました(図2)。Narantuya保健局長は、「これまで研修に必要な資機材がないなかで工夫して研修を行ってきたが、供与いただいた資機材があることで、より効果的に研修が実施できる。日本の皆さんに感謝したい」と感謝の気持ちを伝えられました。

プロジェクトは、後半以降地方での活動が活発になっていくことが予想されます。今回供与された資機材が必要とされ、有効に活用されていくことが期待されます。さらにモデル県のカウンターパートたちとも密に連携し、活動していきます。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト チーフアドバイザー 井上信明

【画像】

図1.オルホン県RDTC副院長(井上CA右)、オルホン県保健局長代理(同左)

【画像】

図2.ボルガン県保健局長と