臨床研修プログラム評価ワーキンググループが活動しました!

2017年10月30日

2017年10月19日から26日にかけて、臨床研修プログラム評価ワーキンググループ(WG)が活動しました。保健開発センターのスタッフが中心となっている本WGは、本年5月に松原専門家の支援を得て、モンゴルにおける臨床研修プログラムを評価するための評価基準(評価シート)を作成しました。今回は、研修管理の活動のため来蒙された村岡専門家の協力を得て、評価シートの最終化を目指しました。

5月の時点では10名以上いたWGのメンバーは、その後異動や退職により3名に減っていましたが、残ったメンバーそれぞれが主体的に活動しています。10月23日には、モンゴル国立母子保健センターを訪問し、パイロット評価を行いました。実際の臨床研修プログラム評価を意識し、書類審査や研修医・指導医の面接も行いました(図1、2)。その後パイロット評価での反省も踏まえ、評価シートの最終案を完成させました。

最終日(10月26日)には、WGのメンバーが保健省でプレゼンテーションを行いました(図3)。パイロット評価の報告に加え、評価シートの構造や内容について、保健省の担当官に対して説明しました。村岡医師からは、モンゴルにおける臨床研修の制度設計に対する提言もあり、国が考える理想の医師像及び能力要件を明文化する重要性、研修病院評価を制度化するために法令に明記する必要性などが提案されました。

臨床研修プログラム評価基準の作成は、本プロジェクトの重要な活動の一つです。今後はこの評価シートを用いて適切に臨床研修プログラムが評価され、研修プログラムの改善につながることが期待されます。

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図1.パイロット調査として書類審査を行っている様子

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図2.パイロット調査として研修医の面接を行っている様子

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図3.保健省でプレゼンテーションをしている様子