乳児発達評価に関する研修を実施しました!

2017年11月1日

2017年10月27日、30日、31日と小児科の短期専門家として来蒙された七野浩之先生により、乳児発達評価に関する研修が行われました。この研修は、以前モンゴルの一次及び二次医療施設に勤務する医療従事者を対象に行われたニーズ調査の際、最も要望の多かったテーマである「発達の遅れのある子どもを早期発見する診察方法の学習」に応える内容です。日本で作成された、乳児の身体的発達を説明する貴重なビデオ教材を用い、研修をしていただきました。

研修に先立ち、今後本研修をモンゴル国内で展開する際のカウンターパートとなってくださる、モンゴル国母子センター神経内科のBolormaa先生と面談しました。この研修の意義や今後の展望を共有し、研修パッケージ作成への協力要請に対して、快諾いただきました(図1)。

10月27日は、ウランバートル、30日はモデル県のボルガン県保健局、31日はオルホン県保健局で研修を実施しました。ウランバートルでは母子センターの小児神経科やリハビリ科、リハビリ病院の小児科医だけでなく、地域のクリニックからも小児医療従事者が18名参加しました(図2)。30日のボルガンでの研修では、300km離れた村から8時間以上かけて参加してくださった方も含め、合計37名が研修に参加しました(図3)。オルホンでの研修は、オルホン県診断治療センターの小児科医だけでなく、地域の村のクリニック、私立病院などからも35名の小児医療関係者が参加しました。(図4)。オルホンでの研修中に、現地テレビ局からの取材もあり、本研修への期待の高さをうかがい知ることができました(図5)。全ての研修で満足度は5段階評価で平均4.9以上あり、参加者の満足度も非常に高くなっていました。

本プロジェクトでは、すでに3つの研修パッケージを作成しており、今回の内容をパッケージ化することで4つ目の研修パッケージができることになります。できる限りモンゴルの医師たちも巻き込み、モンゴルの医師をメインに研修パッケージを作成することで、効果的な研修の作成方法を伝授するだけでなく、研修に対するオーナーシップも醸成したいと考えています。

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図1.母子センター神経内科Bolormaa先生との面談の様子

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図2.ウランバートルでの研修の様子

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図3.ボルガン県保健局での研修の様子

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図4.オルホン県保健局での研修の様子

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図5. オルホン県での研修中に七野医師がテレビ局の取材を受けている様子