モンゴル人ファシリテーターによるTOT研修が実施されました!

2017年12月15日

2017年12月12日から14日にかけて、ウランバートル(UB)にてモンゴル人ファシリテーターによるTOT研修が実施されました。モンゴル人ファシリテーターのみによるTOT研修は、今回で2回目です。今回はモンゴル医科大学やUB市内の研修病院からも24名の方が参加者しました(図1)。

ファシリテーターたちは、研修前に半日かけて研修内容を確認し、講義やファシリテーションの練習をし、当日に向けて準備をしていました。その熱意のおかげか、最初は緊張した面持ちの参加者たちも、次第に熱心に研修に参加するようになり、最終日には自主的に早めに研修会場に集まり、グループでのディスカッションを深めていました(図2)。

参加者たちからは、「ファシリテーターの教え方が効果的で良かった」、「他の専門家の人たちと一緒に創造的に作業し、グループでディスカッションできたのが良かった」といった好意的な感想が目立ちました。満足度も5点満点で4.95と日本人専門家による研修と同程度の満足度でした。ファシリテーターたちも、「最初は不安だったが、受講生が変わっていく姿に刺激を受け、またファシリテーターをやりたいと思った」と、前向きな感想を述べていました(図3)

今年11月に発令された臨床研修指定病院の指定基準には、TOT研修を受けた指導医の配置が盛り込まれています。今後モンゴルでは指導医の育成が急務になると予想され、TOT研修の全国展開に向けて準備を進めています。プロジェクトでは、カウンターパートの要望をしっかりと聞き取り、活動を進めていきたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

【画像】

図1. TOT研修参加者とファシリテーター一同

【画像】

図2. 早朝から自主的に集まって議論する参加者たち

【画像】

図3. 不安が自信に変わって行ったファシリテーターたちの研修後の記念撮影