卒後臨床研修プログラムの評価が実施されました(続報)!

2018年1月22日

国立感染症病院、国立第三病院に引き続き、2018年1月18日に、卒後臨床研修プログラムの評価が国立第二病院において実施されました(プロジェクトニュースNo.37参照)。本業務は、先の2病院と同様、プロジェクト活動で開発された研修プログラム評価ツールを用いた評価です(プロジェクトニュースNo.28参照)。

評価は、保健開発センターの担当官と国立第一病院の研修担当者が協力して進められました。病院の研修担当者に対し、評価の目的、評価内容について説明し、続けて研修に関する資料(研修規約や研修カリキュラムなど)を確認しました。その後病院内を視察し、研修環境(臨床研修の対象診療科となっている内科、外科、放射線科、更に図書館、研修医の休憩室や更衣室など)を確認し(図1、2)、午後は複数の指導医や研修医と個別に面談し、研修の実施状況、研修に対する要望について双方からヒアリングを行いました(図3、4)。最後に評価者が評価結果の概要を取りまとめ、病院の副院長と研修担当者に対し、その概要を説明しました。

国立第二病院で行われている卒後研修では、研修医に対し食事の提供や夜勤の手当を支給する、研修医が医師として自己啓発が醸成されるような意識づけに配慮した指導を心がけている、また英語を多用するといった配慮が凝らされていました。

開発された評価ツールを用い試験的に実施したケースも含めると、これまで4病院で評価が実施されました。保健開発センターでは、今年の6月までにあと6病院の評価を実施したい考えがあるので、プロジェクトも引き続き卒後臨床研修プログラム評価を支援していきたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
業務調整員 野崎保

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図1. 研修医控え室で研修指導医から説明を受ける評価チーム

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図2. 約2,000冊の医学専門書が保管されている図書室。インターネットも完備

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図3. 研修医(正面左)からのヒアリング風景

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図4. 臨床研修指導医からのヒアリング風景