総合診療医育成のためのカリキュラム開発がすすめられました(続報)!

2018年3月5日

2018年1月30、31日、総合診療医育成のためのカリキュラム開発セミナーが開催され、保健省、保健開発センター、国立モンゴル医科大学、地方出身の医師たちが協力し、コンピテンシー基盤型カリキュラムの素案が作成されました(プロジェクトニュースNo 40参照)。今回は、カリキュラムの完成に向けた活動の報告です。

作成された素案は、その後日本人専門家たちの意見を踏まえ、より現場で使いやすい形に修正が加えられました。修正に際し、医学教育における世界的潮流を踏まえ、コンピテンシー基盤型カリキュラムの構成は保持しつつ、地方で研修医指導に利用することを意識し、簡便に使うことができるよう配慮しました。

日本人専門家によって整えられた素案は、セミナーに参加した各分野の専門医や地方の医師たちと共有されました。2月26日から3月1日にかけ、6回に分けて経緯を説明し、内容を吟味し、意見を交わし、さらに修正をくわえました。そのおかげで、よりモンゴルの現場の声を取り入れたカリキュラムにすることができました。

今回の活動で、カリキュラムの約3分の2は完成しました。残された部分も同様に専門家や現場の意見をもとに修正を加え、4月下旬を目標に完成させる予定です。プロジェクトでは、モンゴル全国で使用する、標準化された総合診療医育成カリキュラムの完成を目指し、さらに活動を続けたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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ウランバートルでの協議(プロジェクト事務所にて

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オルホン・ボルガン県の医師たちとの協議(ボルガンはTV会議で参加)