総合診療医育成のためのカリキュラム開発がすすめられました(続報)!

2018年4月5日

2018年1月30、31日、総合診療医育成のためのカリキュラム開発セミナーが開催され、モンゴルにおける総合診療医育成を目的としたコンピテンシー基盤型カリキュラムの素案が作成されました。その後カリキュラムの完成を目指し、フォローアップを行っています(プロジェクトニュースNo 40, 45参照)。今回はカリキュラム完成に向けた2回目のフォローアップ活動の報告です。

今回は、主にカリキュラムの重要な要素である、目的、研修方略、評価のうち、最後の評価についてアップデートを加えました。研修医のプロフェッショナリズム、診療能力、手技といった、3つの異なる側面を評価することを目的とした3つの評価ツールを、モンゴルの地方での研修で利用できるよう、工夫を加えて開発しました。

日本人専門家によって整えられた評価ツールの素案は、セミナーに参加した各分野の専門医や地方の医師たちと共有されました。3月29日から4月4日にかけ、5回に分けて評価ツールについて説明し、意見を交わしました。

今回の活動で、カリキュラムの全容が整いました。情報共有の際に出た意見をもとに修正を加え、4月下旬までにカリキュラムを完成させる予定です。5月初旬に予定されている、保健省のカリキュラム作成専門委員会での協議を経て、モンゴル全国で使用する、標準化された総合診療医育成カリキュラムの完成を目指します。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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ウランバートルでの協議(ドルノド県の医師はTV会議システムを利用)

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オルホン県の医師たちとの協議