オルホン県地域診断治療センターが、研修病院の指定を受けるために準備を進めています!

2018年4月25日

プロジェクトのモデル県にあるオルホン県地域診断治療センター(Regional Diagnostic and Treatment Center、以下“オルホンRDTC”)は、全国の地域の病院に先駆け、今年10月より総合診療医を育成するための研修病院として機能することが、保健省より求められています。その準備の一環として、臨床研修指導医の能力強化を図る活動が進められています。

オルホン県RDTCには、プロジェクトの支援で育成された臨床研修指導医が22名います。臨床研修指導医として活躍するためには、教授法(指導スキル)など、指導の現場で必要となる実践的な能力を向上させることが必要です。そのため、オルホン県RDTCの研修部と臨床研修指導医たちが、自分たちで主体的に自分たちの能力を向上させる研修を企画しました。具体的には臨床研修指導医たちが講師となり、若手医師に研修(講義)を提供し、研修(講義)受講後に若手医師に試験を課し、研修の成果を評価しました。開始後間もない取り組みですが、臨床研修指導医の指導スキル向上に留まらず、若手医師の能力向上にも貢献する活動に繋がっています。

オルホン県RDTCが臨床研修病院として指定を受けるためには、いくつかの分野で改善が必要ですが、4月13日に開催された若手医師への試験は、オルホン県庁の社会政策局保健政策担当官が試験監督官として参加するなど、県ぐるみの活動として、準備が着々と進められています。プロジェクトでは、サテライト事務所を通し、引き続き支援を進めていきたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明
業務調整員 野崎保
プロジェクトオルホン事務局スタッフ エンヘジャルガル・ニャムダワー

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臨床研修指導医が試験問題を準備している様子

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臨床研修指導医による若手医師への面接試験

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実技試験

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筆記試験の監督