地方の医療機関の医師たちが初めてTOT研修に参加しました!

2018年4月26日

2018年4月18日から20日にかけて、ウランバートル(UB)にてモンゴル人ファシリテーターによるTOT研修が実施されました。これまでのTOT研修は、UBとプロジェクトのモデル県(オルホン県など)の医療機関に勤務する医師を対象にしていました。しかし、今回ドルノド県やウブルハンガイ県の地域診断治療センター(RDTC)やバヤンホンゴル県の県病院など、地方の医療機関に勤務する医師たちが、初めてTOT研修に参加しました(図1、図2)。

プロジェクトの支援により開始されたTOT研修は、今回で11回目を迎えました。昨年12月以降4回のTOT研修が開催されましたが、全てプロジェクトの支援により育成されたモンゴル人医師が研修のファシリテーターを務め、保健開発センター(CHD)の担当者が研修を企画・運営しました。まさにモンゴル人が、自分たちの力で自分たちのためにTOT研修を実施する体制が整いつつあります。

今後、モンゴルの地方に研修指定病院を整備していくためには、地方の医療機関に勤務する医師がTOT研修を受講し、指導医として養成される必要があります。今回のTOT研修は、その第一歩となる貴重な研修となりました。

プロジェクトでは、カウンターパートの要望をしっかりと受け止め、モンゴル全県の研修指定病院に指導医を育成することができるように支援していきたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明
業務調整員 野崎保

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図1. チーフ・ファシリテーターによる研修総評

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図2. 研修参加者とファシリテーター一同