感染症研修パッケージが完成しました!

2018年5月1日

国立感染症センター疫学部のNyamsuren先生たちとプロジェクトスタッフが、感染症研修の作成を目的に打ち合わせを行ったことは、2月7日のプロジェクトニュースで紹介しました(プロジェクトニュースNo.41参照)。その後、国立第一病院のNasantsog先生も加わって作業が進められ、Antimicrobial Resistanceや感染制御に関する講義とビデオ教材から構成される、感染症研修パッケージが完成しました。

これまで高度救命診療(AALS)や小児一次救命処置(PBLS)などの研修パッケージが、本プロジェクトの活動の一部として短期専門家の支援により作成されてきました。感染症は、モンゴルの卒後研修のなかでも重点課題としてあげられていたこともあり、前任の小原チーフアドバイザーが研修パッケージの作成を進めていました。その教材をベースに、昨年のJICAの課題別研修で感染制御について学んできたNyamsuren先生とNasantsog先生が中心となり、そして感染症を専門とするプロジェクトスタッフが協働し、教材を再構成し、効果的に手技を指導するビデオ教材を作成し、研修パッケージを完成させることができました。5月には、このパッケージを用いて感染症研修を開催する予定です。

研修パッケージの作成は、プロジェクト成果の指標にもなっています。プロジェクトは、今後もモンゴルの医療従事者が必要とする研修パッケージの作成を目指し、モンゴルの関係者と共に活動を続けていきたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明
業務調整員 野崎保
プロジェクトスタッフ オチルバット・トゥメンデンベレル

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感染防御服の着脱を指導するビデオ教材の作成風景

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ビデオ教材の作成(音源収録)風景