総合診療医育成のためのカリキュラム開発がすすめられました!(続報)

2018年5月8日

プロジェクトニュースNo.52に続き、カリキュラム開発に関する続報です。

5月3日、内科、小児科、産婦人科、救急科、そして総合診療科の保健省専門委員会の委員に対し、保健省の担当部署である行政管理局の専門官とともに、総合診療医育成のためのカリキュラム最終案について協議しました(図1)。現在作成しているカリュキュラムは、コンピテンシー基盤型カリキュラムの作成過程を踏襲しています。また、モンゴルの全ての県で利用することができるカリキュラムを目指しています。専門委員会の委員に、その背景を理解いただき、専門的見地からアドバイスをいただくことが、今回の会議の目的です。

参加した各専門委員会の代表者から、多くの質問がありました。活発に意見交換しているうちに、次第に議論が白熱していきました。自分たちの国の地方で活躍する医師を育てるためのカリキュラムです。自分たちの力で作り上げてきたカリキュラムをより良いものにしたい、またモンゴルの未来に貢献する良い医師を育てたい、という熱い気持ちが、ひしひしと伝わってきました。

5月11日に予定されている保健省開発委員会での協議を経て、標準化された総合診療医育成カリキュラムが完成します。半年以上かけて協議を重ね作成してきたカリキュラムが承認されるまで、あともう一息です!

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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図1.保健省専門官(テーブル左側)を中心に意見交換をする参加者たち