ゴビアルタイ県で開催された救急医療セミナーで、プロジェクトの活動を紹介しました

2018年7月17日

7月4日、5日、モンゴル保健省、モンゴル救急医学会、また西部5県(バヤンウルギー県、ウブス県、ザブハン県、ゴビアルタイ県、ホブド県)の地方自治体による救急医療セミナーがゴビアルタイ県で開催され、プロジェクトの活動を紹介しました(図1)。

西部の県病院では、救急医療を必要とする患者が年々増えていますが、救急医療サービス提供システムの未整備(病院前と病院内医療サービスのギャップなど)や医療従事者の能力不足などが、共通した課題となっています。

今回、プロジェクトの活動を紹介することができたことは、各県の医療関係の要職にある人たちに広くJICAの本プロジェクトの成果を知っていただく機会になりました。特にプロジェクトが支援して開発された総合診療医育成のための研修カリキュラムや救急医療に関する研修パッケージは、参加者に強いインパクトを与えたようで、セミナー終了後に西部地域での研修実施の要望が複数聞かれました。

本年10月よりプロジェクトのモデル県であるオルホン県で開始される総合診療研修は、数年以内に国内の各県でも開始が予定されています。プロジェクトでは、国の方針に合わせ、地方の各県病院でも卒後臨床研修が開始できるよう、さらに支援を続けていきます。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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図1.救急医療セミナーにてプロジェクトの概要を説明