オルホン県RDTCで第一回研修管理委員会が開催されました

2018年8月29日

2018年8月28日、プロジェクトのモデルサイトであるオルホン県RDTCで、第一回研修管理委員会が開催されました。

オルホン県RTDCでは、今年の10月からモンゴルで初めての必修化された卒後臨床研修(総合診療研修)が開始されます。その準備の一環として、研修に関する多くの必要書類を承認したり、研修医に関わる諸問題を解決したりする研修管理委員会が、初めて開催されました。この委員会は、院長の命令下に集合し、研修医がローテートする各科や他施設の責任者、看護部代表、また弁護士なども参加する、臨床研修に関する最高決定機関になります。

研修担当のOdontungalag副院長(同委員会委員長)の司会で始まった委員会では、まず同委員会の役割、組織構成などが研修部のスタッフにより説明されました(図1)。続けてプロジェクトが支援して開発された、総合診療医育成のためのカリキュラムに基づき作成された、オルホン県RDTCで実施する研修プログラムについて説明がなされました。また同委員会の規約についても説明がなされました。これらの資料は、本邦研修に参加した研修部スタッフが、研修で学んだことも反映させて作成していました。最終的には質疑応答を経て、プログラムや委員会規約が委員会メンバーにより承認されました(図2)。

今回承認を受けた書類は、保健開発センターに提出され、オルホン県RDTCが研修病院として認可を受けるための最終資料となります。オルホン県RDTCにおける卒後臨床研修の開始が、より現実のものとして感じられるようになりました。引き続きプロジェクトでは、研修開始に向けた支援を続けていきます。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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図1.研修管理委員会の役割などに関して説明するBatbayar研修部部長

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図2.研修プログラムの承認をした委員会メンバー