オルホン県地域診断治療センター(RDTC)に、総合診療研修に必要な機材を供与しました

2018年10月18日

10月15日、本プロジェクトのモデル県であるオルホン県地域診断治療センター(RDTC)に、総合診療研修の実施に必要なコンピューターとプリンターを供与しました。

オルホン県RDTCは、10月から開始される予定の総合診療研修を提供する研修病院として国の認可を得るために、県政府のバックアップを受けながら環境整備を進めてきましたが、図書室の整備が遅れていました。

研修医たちには、日々の研修生活の中で、自分たちが得た知識を、根拠となる論文などに触れて確認したり、最新の医学的知識を入手したりする必要があります。オルホン県RDTCでは、本来図書室にコンピューターやプリンターを設置し、eLibraryとして機能させることを考えていました。

しかし、オルホン県政府やRDTCの予算での整備が難しい状況でした。プロジェクトの技術移転を適切に進めるためにも、コンピューターやプリンターは必要になることから、オルホン県RDTCの要請を受け、プロジェクトの供与機材として提供することになりました。

オルホン県RDTCのBatsukh院長は、「研修医が自ら学習するためにも、医学情報を収集できる環境が必要です。供与を受けた機器は、研修医の教育のために大切に使用していきます」と感謝の言葉を述べられました(図1)。

プロジェクトは、オルホン県RDTCで実施される総合診療研修が軌道に乗るよう、今後もサテライト事務所を通し支援して行きます。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
業務調整員 野崎 保

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図1.引渡書への署名式