医療者の接遇改善研修の開発に取り組みます

2018年11月8日

2018年11月5日より、JICAインターンシップ・プログラムにてプロジェクトに配属された七松医師により、医療者の接遇改善を目指した研修パッケージの開発が開始されました。

モンゴルでは、医療者の倫理観の低下が課題とされており、保健省では接遇の改善を目指した取り組みを多数行なっています。接遇研修の実施はその一つです。プロジェクトでは、地域の医療の質を改善することを目標に、医師の研修パッケージを開発していますが、接遇改善は医療の質の改善とも密接に関係があることから、今回医療者の接遇改善を目指した研修の開発を企画しました。

七松医師は、日本では内科の医師として活躍しておられますが、この企画にJICAのインターンとして応募してくださいました。モンゴルに来るにあたり、国内で実施されている接遇改善のための研修に関する資料を読み込み、実際に研修を受講して、今回の企画に備えてくださいました。日本でも医療者の接遇研修は非常に重要視されており、非常に効果的な研修が多数実施されています。

11月7日には、保健省内の倫理委員会の委員達に対し、今回の企画の目的、活動の内容、また期待される成果などについて説明する機会をいただきました(図1)。実際の活動にはモンゴル側との連携が必要です。委員会のメンバーからは、多数の質問があり、また貴重なアドバイスもいただきました。また活動に対して理解をいただき、接遇研修の開発に賛同していただくことができました。

これから約7週間の活動期間となりますが、モンゴルの医療者の役にたち、そして患者さんの医療者への満足度の向上に寄与する接遇研修の開発に挑戦したいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

【画像】

図1.保健省倫理員会にてプレゼンテーションする七松医師