World Health Day 2019のイベントでプロジェクトの活動を紹介しました

2019年4月7日

2019年4月5日、世界保健機関(World Health Organization:WHO)が主催するWorld Health Day 2019のイベントがウランバートル市内で開催され、私たちのプロジェクトを紹介する機会がありました。

1948年に設立されたWHOの設立記念日である4月7日は、世界保健デー(World Health Day)と称し、保健分野における課題に対する啓発活動を、毎年世界的に行う日です。今年は、Universal Health Coverage(UHC)がメインテーマとして取り上げられました。

モンゴルでは、4月5日にウランバートル市内のホテルで式典が開かれました。国内で活動する国際機関や政府関係者が集まり、2018年10月のアスタナ宣言を受け、UHC達成に重要なPrimary Health Careをテーマに、モンゴル国内での活動状況について情報交換を行いました。私たちのプロジェクトは、保健人材の育成を通して質の高いPrimary Health Careを提供することをプロジェクトの目標にしています。その活動内容をポスターにし、開発した教材などと合わせて展示しました(図1)。

またサラゲレル保健大臣の挨拶で始まった式典では、井上チーフアドバイザーよりモンゴルで開始された総合診療研修が、地域の医療ニーズに資する人材育成を行なっていること、また今後地域の医療の質を持続可能な形で改善する可能性を秘めていることが説明されました(図2)。

質の高いPrimary Health Careを実践するために、人材育成は必要な要素ですが、モンゴルの地理的特徴に合わせた展開を考える必要もあります。私たちは、これからもモンゴル保健省、保健開発センター、また国際機関と連携し、モンゴルの地域で本当に必要とされている医療サービスを、より良い形で提供することができるよう、支援を続けていきたいと、決意を新たにしました。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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図1.ポスターや展示物を用い、プロジェクト活動を紹介しました。立ち寄ってくださった方の中には、色々と活動内容に対して質問する方、またプロジェクトの成果物を高く評価してくださる方もいました。

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図2.モンゴルで始められた総合診療研修は、地域の医療ニーズに貢献する医師を育て、かつ育った医師が地域に定着することを目指していることが、井上チーフアドバイザー より説明されました。