業務調整員が交代しました

2019年7月10日

2年間の任期を終えて7月に帰任するプロジェクトの野崎調整員の後任として大熊調整員が着任されました。

この2年間、プロジェクトは2度のPDMの改定を行い、精力的に活動を展開しました。特にモンゴルで初めてとなる総合診療研修の開始、そのために必要となる標準カリキュラムや研修医手帳の開発、また研修病院評価基準の開発や評価者の育成なども行いました。これらの過程で、数多くの会議や研修を実施しました。モンゴル国内の全ての県から医師たちを招き、指導医養成研修を実施したこともありました。こういった会議や研修の運営を支えてくれた業務調整員やプロジェクトアシスタントの力がなければ、モンゴルの方達と協力してこれだけの成果をあげることはできなかったと言っても過言ではありません。大変な業務を地道に遂行した、野崎調整員には心より敬意を表したいと思います。

後任の大熊調整員は、モンゴルは初めてです。ただ、これまで中東の国々での調整員としての業務の経験が豊富な方です。プロジェクトは終了に近づいており、これからは、これまでの成果をモンゴル国内に根付かせ、継続していくことに注力していく必要があります。これまでと違った視点で活動に取り組む必要がありますが、さらにモンゴルの方達との協力関係を強固なものにし、モンゴルの地域における医療人材育成、また地域の医療の質の向上に貢献していきたいと思います。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

【画像】

プロジェクトアシスタントと野崎調整員(右から2人目)、大熊調整員(同3人目)